次に考えていくポイントはお部屋の掃除です。これは一戸建てに住むことというよりは、同じ部屋を長く快適に使うためのコツのようなもので、この点に注意することで掃除の仕方が楽になったり、その分だけ休日の過ごし方が楽になる手掛かりにもなりえます。
まず、掃除の基本は断捨離という考え方で、いかに余分なものを取り入れないと言う断の考え、ずっと持ち続けていても使わないものを捨てる捨の考え、モノに対する執着を離れる離の考えからなる、もともとはヨガの思想で、この断捨離は非常に部屋を片付ける上でも参考になる考え方です。
部屋にほこりが発生する条件はいくつか存在しますが、人が生活する以上は空気の対流があり、換気は欠かすことができないものなので花粉やほこりはドアや窓の開け閉めで必ず入り込んできます。つまり自然発生といっても過言ではないほど、ほこりを発生させないのは不可能です。逆に花粉やほこりを入れないために窓を開けないとかゆっくりと行ういう思考は、常にそれを行えるかという話になり、湿気やカビなどほかの要因を招き入れる原因にもなりかねません。人が出入りする以上は、その人が来ている布地についてくるものですから、この自然発生を阻止するにはそれこそ、一つの部屋を外界から隔離するくらいの、病院などの滅菌室並の設備と配慮が必要で、一つの部屋で行うのは無理があります。
そうとなれば、思考はいかにこの発生するほこりや花粉を見落としなく、効率よくとるかということですが、掃除機のかけ方一つでも大いに変わります。まず掃除機をかけるのは、大きく動き始める前、休みの日の朝が好ましいです。これは人が歩けばほこりがたつという考えで、目に見えないほど小さなほこりは、人の寝ている間にゆっくりと落ちていきます。それが寝ている間、一晩かけて落ちたところを取り払うことで、一気に取り払えます。この際にもあくまでも動きはゆっくりと、無駄にほこりを立てないことが重要です。
次に最初に出てきた、断捨離を行うことです。無駄に置かれた部屋のもので掃除の妨げになるのを防ぐ効果とともに、無駄なものがなくなることは換気効率をよくすること、ひいては換気時間を短縮すればするほど部屋のカーテンやじゅうたんといった布がほこりを吸い込む時間を減らすことにつながり、無駄なものをなくすことで生活全体の効率が少しずつ上がっていきます。不要なものを捨て、無駄な換気時間をなくしていくことが部屋の掃除の第一歩となるわけです。